シミュレーションゲームと日々の思い付き

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貝禁止

我が家では貝は出ません。

作る人が貝が嫌いなので、作ってもらう人は一々要求するような無粋な真似は致しません。

ですので、一人で外食の時に食べるようにしてきました。今の職場に入っていた食堂では冬場にカキフライ定食が出ていたので、その時は必ず食べていましたが、コロナの影響で撤退してしまったので食べることが出来ないようになってしまいました。最寄り駅から職場敷地入り口まで5分なのに、仕事場の席に着くまで15分はかかるのです。朝夕は通用門が開きますが、昼間はとても外に食べに出る気になんかなれない訳です。

選択肢の自由というのは、実はとても大事なことでまして、どんなに食事が美味くても出されたものを残すか食べるかしか選択肢がないと気が滅入る訳です。僕は就職してから10年程は選択肢がない環境が長かったので、そういう思いが強くあります。

安い固定メニューの仕出しもあるにはありますが、コンビニでの選択の自由を行使する方が、僕にとっては価値があるのです。

就職して初めて住んだ瀬戸内の島は、牡蠣の産地でした。カキフライが美味かったのでよく食べましたが、一度酢牡蠣を食べて当たって入院したこともあります。その翌年、海外で韓国人の寿司屋に行って当たったこともあります。症状から両方とも腸炎ビブリオ食中毒だったことは、後年、調理師免許を取得した時に理解できました。腸炎ビブリオ食中毒には個人耐性差があるらしく、僕が当たった2度とも同じ友人と一緒の物を食べているのですが、瀬戸内の島出身の彼は両方とも無症状でした。

北東北で勤務した地は、帆立貝の産地でした。大きな帆立の貝殻の上に帆立と具材を乗せて味噌で焼く料理が美味でしたが、個人的には干した貝ヒモが酒を飲まないくせに大好きでした。また、GW前後に関東では考えられない寒さの中で行われる潮干狩りでは、蛤と同じくらいの大きさの浅蜊が獲れるので、酒蒸しにしたりバター炒めにしたりして美味しく食べられました。出張がなくなると、こういう楽しみが無くなるのが痛いですね。

美味しい物も、人によってはそうではないので、自分だけの楽しみとして外で食べていますが、貝禁止の家庭で育った子供も、最近カキフライの美味さに気がついたようです。

家族の外出の時にこそっと貝を注文してみようと思う、今日この頃です。