昨日の空は抜けるような、僅かに淡い青空でした。以前にも書きましたが、僕にとっては特別な光景の一つです。彼岸花の咲く今の季節、歳を重ねるごとに時の流れが早く感じます。
今の職場になってしばらくして気が付いたのですが、川沿いの桜並木の日陰に一群の白い彼岸花が咲きます。以前の職場は僕が生まれ育った土地から10km程離れた、僕が育った頃の面影が重なる自然豊かな地にありました。台地と谷地が連続する典型的な南関東の平野部ですが、そこにも今の時期には、毒々しいほどに鮮やかな彼岸花の群生が見られます。僕にとっての彼岸花は、鮮やかな赤い花でした。
初めて見た時には目を疑いました。白い彼岸花は関東ではとても珍しいのです。
全国的にも珍しい白い彼岸花ですが、かつて九州に暮らした時には全く気づきもしませんでしたが、九州ではそれ程珍しい訳ではないようです。
白い彼岸花は今年も咲いています。桜並木の側道から見下ろす汽水域の川に、ボラかサッパの幼魚の群が見える季節になりました。
コロナも漸く落ち着きつつあるようです。このまま良い秋が迎えればいいなと思います。
