シミュレーションゲームと日々の思い付き

#シミュレーションゲーム #ウォーゲーム #ボードゲーム #戦史 #図上演習

流行りモノの違い

出戻りゲーマーなので、最近のゲーム事情には疎いのですが、冷戦以降の戦争を扱ったゲームも最近は色々と出ているようです。
90年代のナゴルノ=カラバフ戦争のゲームもありましたが、ユーゴものだとか、単純明快な同格の正規軍同士の殴り合いとは異なる、ある意味汚れて複雑な比較的小規模な戦争というのが、冷戦以降の典型的な地上戦なのでしょう。
まだ学生だったソ連崩壊直後にロシアとウズベキスタンに行ったことがありますが、敗戦国ってこんな感じか、というような印象を強く受けたことを覚えています。
ウクライナのドンバス戦争のゲームも出ているようですが、所謂、ハイブリッドウォーフェアと言われる近年旧ソ連圏で現実化した戦争がどのように再現されとんのかいな、とちょっと興味があります。
21世紀でも海という障壁の高さが、陸で猛威を振るうドローンや偽装民兵などのハイブリッドウォーフェアの流れを随分と単純化してくれているようです。無論、極限られた島嶼部だとかのターゲッティングが容易な極沿岸域ならば話は違うのでしょうが。外洋で隠れることができる自然障害は、20世紀初頭から変わらずに水中だけなわけです。
そういった点からも21世紀でも海の戦争は、レッドドラゴンライジングのように、思いっきりガチの正規戦の方向にあるようです。そのガチ具合も、ここ20年で日本の周りが世界で一番厳しい海域になってしまった感があります。わざわざ女王陛下の名を冠するフネが欧州から出張って来ているなど、10年前には考えらなかった訳ですし。
個人的には、冷戦後の戦勝気分で緩やかだった時代が懐かしいなあと、今更ながらに思う今日この頃です。